nico

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お父さんが作ってくれた豚キムチの思い出

 

中学生の頃、柔道部に所属していた。

今では凄いなと思うけれど、畳の上で男女が一緒に柔道の練習をしていた。毎日柔道をしていた。朝練もあったし、駅伝のメンバーにも入れられたし、週に2日は社会人の柔道クラブに通っていた。

柔道漬けの中学校生活だった。筋肉ムキムキで腹筋も固く割れていて、柔軟をよくしていたから体も柔らかかった。努力のかいがあって、大会で賞状や盾をもらうことも多く、今思えば選手としてそこそこ強かった。

 

私は3年になり女子のキャプテンに選ばれた。

でも、本当はキャプテンになりたくなかった。

なぜならば、私より頑張っている仲の良い女の子がいて、その子がキャプテンになりたかったからだ。それなのに、私は顧問の先生と女子の先輩に選ばれてキャプテンになってしまった。断ったが聞き入れられなかった。

 

嫌々ながらも一生懸命頑張ったが、その女の子がキャプテンをやりたかったことに変わりはなく、また、その子の親も子供の部活動に熱心でその子にキャプテンをしてほしかったので私は針のむしろにいるような気持ちだった。

私の親は子供の部活動に対して熱心ではなかった。

 

春休みに、男子のキャプテンが鎖骨を折り、しばらく休んだ。

なぜか私はその間、男女のキャプテンを任された。

 

一生懸命頑張っていたら、その内ご飯が食べられなくなってきた。

1週間くらいほとんどご飯を食べなかった。食べることが出来たのは母が心配して用意してくれた桃の缶詰くらいだった。

 

ある日、心配した父が豚キムチを作ってくれた。

私は、今はご飯なんて食べられるわけがないと思って食べたのに、その豚キムチが美味しくて美味しくてすぐに完食し、そこから普段通りにご飯を食べることが出来るようになった。

 

ご飯を食べられるようになって、男子のキャプテンも時間はかかったけれど体を治して、私も人間関係になんとか折り合いをつけて、黒帯もとって、最後の試合をして、3年間の柔道生活は無事に、つつがなく終わった。

 

食欲が無くなると今でも豚キムチが食べたくなる。

豚キムチに父の愛を感じる。

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